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男なら惚れろ! こいつがアバターの主役だ

 ある雑誌で、これを見かけた時、衝撃を受けました。

 ああ、その前に、世の中には数多(あまた)のシナモノがあります。

 そして、それは、自分の中の基準によって、4つにわけられる。

 1.金があったら欲しいモノ
 2.金がなくても欲しいモノ
 3.金があってもイライナイモノ
 4.金にかかわらず、すぐに飛んでいって破壊しまくりたくなるモノ

 4が何なのはシークレット事項として(いや、正直に証言すると、わたしにとってそのうちのひとつは女性のキュロットスカートです)、これはあまり多くない。

 でも、3は多いですね。
 ンナものいらねぇよ、なんて妙にヤング言葉になってしまうものが、例は挙げませんが、なかなか多い。

 いや、ほとんど、そういうのばっかりかも。

 でも、本当に心を奪って人を苦しめるのは2でしょうか。

 欲しくても手に入らない。高値の花。

 ツァイスやライカの玉(レンズ)とかね、欲しいモノはたくさんある。おまけに、だいたい、そんなものは高いんですよ。一本40万とかしたら手が出ない。

 しかし、しかし、さらに、しかぁし、真の意味で、人の心をかき乱すのは、1の「金があったら欲しいモノ」ではないでしょうか。

 その最たるものを、先の雑誌で見つけました。

 生きていくためには、なんの必要もない。ティファールの蒸し器やタジン鍋とは違う(って、それも必要ない?)。

 しかし、これはもう魂わしづかみ。家に帰ってこれが部屋にあったら、どれだけ幸せになるのだろう、と思うのが、コレです。↓

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 ぜひ、これは、画像をクリックして巨大化して見てください。

 あの、アバターに登場した「AMPスーツ マケット」です。

 制作サイドショー2010年6月発売予定、予価18万円、実勢価格13万5千円!
 販売 豆魚雷
 http://www.mamegyorai.co.jp/net/main/item_detail/item_detail.aspx?item=182531

『スタン・ウィンストンの遺志を継ぐ”レガシー・スタジオ”が製作した4.2メートルの実物を3Dスキャンにより縮小しているため、劇中に登場するものを完璧に再現しています』

というコピーもいい。

 全長76センチというデカさ。

 実際に映画で使われたものを3Dスキャンして、ホンモノ(っていう意味が難しいが)と同じというのもすごい。

 そして……ほら、めざとい貴方なら気がつかれたでしょう。

 彼に!

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 いみじくも雑誌の記事では「男なら大佐に惚れろ!」とかかれていましたが、まさしく言い得て妙。

 スーツと同縮尺の大佐が、ほんとカッコイイ。

 だってさ、その映画が面白いかどうか、ストーリーが立っているかどうかってのは、いい悪役がいるかどうかがキモなんだから。

 少々、話が破綻していても、それさえ抑えていればドラマツルギーの王道を行くことになる。

 ご存じのように、アバターの大佐は悪かった。

 シツコかった。太かった(いろんな意味で)。

 その大佐が、認識票のチェーンも鮮やかに実体化。
 
 しかも、ランニングの胸の谷間の汗を見なさい。

 いや、ジッサイ、こういう戦争馬鹿っているんだよねぇ。

 ホント、遅れて最近になって、MSX版、PS版、PS2版と「メタルギアシリーズ」を連続制覇したわたしには良くわかります。

 若くして戦場に送り込まれ、戦場で鍛えられ、戦場で育って、家族も持たずに来た兵士(戦士ではなくて。戦士はナヴィたち)の慣れの果て。

 戦争の為の戦争を欲する狂人。

 もう少し写真を紹介。

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 コクピットの作り込みは『立体資料並』ということです。

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植物と泥の惑星パンドラで稼働するマケットの再現だけに、足元のヨゴシは完璧↓。

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 いやあ、久しぶりに、「金があったら欲しいモノ」の神髄を見させていただきました。

神の目 トイカメラ

 世の中には、「トイカメラ」と呼ばれるカメラがあります。

 オモチャのようにチープなつくり、おまけに廉価(れんか)で、マクドナルド・カラーのように原色でおもちゃオモチャしたデザインのものから、往年のライカなどを模して、重厚な作りながらワザとオモチャ風にデフォルメしたものまで、さまざまなタイプが発売されています。

 しかし、なんといってもその特徴は、安さゆえの部品のバラツキによって、ひとつひとつの光学特性にあり得ないムラがある(意味不明?)、どころか、同じカメラで同じ被写体を撮ってさえ、違う風合いに仕上がる「神のきまぐれ」ともいうべき映り具合にあります。

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 代表的なものは中国製のHOLGAなどですが、

「ペラッペラの総プラスティック製のため軽すぎて手ぶれしまくり」

「あるまじきタテツケの悪さから、スキマから光漏れして撮影前にフィルム感光しまくり」

「付属するストラップは使うなと説明書に書かれてある(蓋ごと取れるらしい)」

といったアンビリーバブルのかたまりでありながら、その出来上がる写真の中には、「なんちゃってカメラ」と呼ぶことが、ためらわれる秀逸なものがあるのです。

 他には、旧ソ連で、正規?のカメラとして作られていたものの、日本製などのマットウなカメラ(タイクツなカメラともいえます)に押されて、売れ行きが落ち込みながらも、そのデキの悪さゆえ、トイカメラとして復活を果たしたLOMOなどがあります。

 しかし、これらフィルムで撮るカメラは、現像、焼き増しといったコストがかかるため、気軽に手を出すことをためらう人も多かったのです。

 そこで、トイカメラのデジタル版が発売されました。値段は4千円あまり。

 VISTA QUESTが代表的なものですが、要するにフイルムのかわりにCMOS受光素子でデジタル化するトイカメラです。

http://www.vistaquest.jp/

 レンズのムラもチープさもだらしなさも全てトイカメラそのもの。

 画素数は130万画素(200万画素のものもアリ)で、フラッシュはなし。

 内蔵メモリはあるものの、電池(単四一本)が切れると即成仏するために、通常は、SDメモリを差し込んで使います(カメラ本体の大きさ自体、ほとんどメモリと変わりません)。

 ファインダーは、ちゃちなプラスチック製の枠のみ。
 もちろん撮影後に確認する液晶などなし。

 つまり、フィルムカメラと同じく、出来上がる(コンピュータに吸い出して確認する)まで、デキがわからないというデンジャラスなカメラです。

 それで思い出しました。

 トイカメラでもないのに、偏った光学特性だった高価なカメラを。

 ポラロイドカメラです。

 ご存じでしょうか?

 撮影するとカメラの下から印画紙が出て、それを振っていると徐々に画像が浮かび上がる。

 旅先などで現地の人と一緒に写真を撮って、下の余白部分に住所を書いて渡すと喜ばれるカメラですね。

 いまや、発売中止となってしまったポラロイドですが(チェキはあるのかな)、感光後即時発色という無茶な化学変化のために、ホワイトバランスや、色の偏りなどは、かなり特徴的で、まるでトイカメラの画像のようでした。

 実は、iphoneのアプリケーションには、普通の写真に、ポラロイド風の色変化をさせるものがあります。

 まずはごらんください。

 これが

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こうなります。

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 なんとなく、下の方が味がありますね。

 かつて、カメラは芸術ではなく、風景・人物を正確に記録するためのキカイとして世に生まれました。

 やがて風景を正確に切り取ることに躍起(やっき)となっていた光学器メーカーもユーザーも、芸術の道具としてのカメラの価値に気づき、徐々にその扱いを変えていきます。

 そしてついに(特にカメラユーザーは)、野球でいうナックル・ボールのように投げてみるまではどんな球筋なのかわからない、撮ってみるまではどんな画像なのかわからない不随意なカメラの存在を許すほどの成熟を果たしたのでしょう。

欲しいような、欲しくないような ~遺伝子検査キット~

ご存じの方も多いでしょうが、「2008年 TIMEが選んだ世界の発明品BEST 20」が発表されていますね。

 そこで、一位に輝いたのが「個人向けDNA検査キット(The Retail DNA Test)」↓です。

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 紹介文によると、

“Courtesy 23andMe「23アンド・ミー」社が開発した遺伝情報を唾液で検査するキット。60万の遺伝子マーカーを解析することができ、90以上もの遺伝情報を知ることができる。価格も手ごろな399ドル”

だそうです。

 400ドルで、90以上もの遺伝子情報が分かるんですよ。

 でも、個人的には、知りたくないなぁ。

 みなさんはどうですか?

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