荒木飛呂彦氏の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を読もうと、ウルトラジャンプ5月号を開くと、印象的な絵柄とストーリーの作品が掲載されていました。
それは、小林嵩人(たかひと)という作家の「FROG'S TRIP」です↓。
なんだか、懐かしい絵柄、穏やかな作風で、古き良き同人の薫りがする作品です。
世界観は「中世のおとぎばなし」で、登場人物は、悪い魔女と、その怒りにふれて猫や木そしてカエルに変えられた人々というわかりやすい話です。
町にやって来た巨大カエル↑(自称若くて美人)から、「魔女にかけられた呪いをとくために自分にキスをしてくれ」と頼まれた大工のアルは、彼女?と一緒に魔女の館へと旅に出ます。
旅の途中で、カエル同様、様々な呪いをかけられた連中と道連れになりつつ、ついにアルは魔女の館に到着します。
そこで、彼は……
という話なのですが、短い話ながら二転三転するストーリーも、あったかいエンディングもわたしの好みです。
読み終わって、ほっとする話なのがイイ。
例によって、この作品で佳作なら、大賞はもっとスゴイのだろうな?なんて思うと、案外そうじゃないんですよね、ダイタイ。
大賞より佳作の方が「佳作」が多い。
画の好みで、評価が別れたのだろうなぁ。
おそらく、大賞はもっと線のすくないマンガ絵のヤツでしょうなぁ(みてないけどさ)。
まあ、こんなふうに感じたのは滝沢洋一氏の「チポーは猫」以来です(調べてみると91年だった。感隔世!)。
機会があれば、お読み下さい。