世の中には、~になれなかった人、というのが結構いますね。
たとえば、有名ドコロでいえば、ビートルズになれなかった男、ピート・ベストです。
彼は最初のメンバーで二年間ドラムを担当していました。
しかし、デビュー直前にクビを言いわたされて……
そして、代わりは、なぜかあのオンチでリズム感並以下のリンゴ・スター。
まだ存命中の彼は、クビになった理由を話したがりませんが、当時売り出してくれた敏腕プロデューサーが、32歳の若さで謎の死を遂げているのも、ちょっと気になりますね(暗殺説もある)。
昨年だったか、リバプール郊外の新設道路に、彼の名を冠した「PETE BEST DRIVE」が新設されて話題になりました。
彼が一番大物でしょうか?
次は、クイーンになれなかった男、ティム・スタッフェル。
クイーンは、もともと1968年に結成された「スマイル」というバンドでした。
ドラムのロジャー・テイラーとギタリストのブライアン・メイは、創設当時すでにメンバーとなっていましたが、そこへ加入したのがティム・スタッフェル(ベース、ボーカル)でした。
ところが、何があったのか、1970年に彼はスマイルを抜けてしまいます。
彼が抜けたあとで、フレディ・マーキュリー、ついでロジャー・デーコンが加入し、クイーンが誕生するのです。
こうしてみると、彼の場合は、~になれなかった男としては、ちょっと不完全ですね。
あと、珍しいところでは、女性グループで、キャンディーズになれなかった女、太田裕美!
この写真はこちらのサイトから転載させていただきました。
スクールメイツの優秀生8人がキャンディーズ応募したものの、もとから仲のよかった三人がメンバーになり、太田女史は落ちてしまったのですね。
あと、SMAPの場合は、~をやめてしまった人、森 且行氏がいますね。
そして、昨日(2012.6.28)、ドリフターズになれなかった(ならなかった)男、小野ヤスシ氏が腎盂(じんう)癌のため亡くなりました。
彼は、ドリフの前身である「桜井輝夫とザ・ドリフターズ」のメンバーでした。
桜井輝夫の脱退後、リーダーの座を譲られた、いかりや長介と対立し脱退したのは有名ですね。
しかし、バラエティに役者にと、忙しく過ごした人生は、決して、ドリフになれなかった男ではなく、充実したものであったと思います。
って、だからドリフに「なれなかった」んじゃなくて「ならなかった」の!
なれなかったのは「すわ 親治」氏ですからね。
享年72歳。ご冥福をお祈りします。