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何でもかんでも透明PDF化 その結果は?

 年の瀬で、少しだけ整頓をしようと、仕事場を片付けていたら、昔のデータを納めたDVDが出てきました。

 その中に、かつて大量に行っていた新聞スクラップや、書庫の底が抜けそうになったため処分した本の透明テキストつきのPDFファイルがはいっていました。

 当時、相当な時間をかけてスキャンした記憶があります。

 使っていたのは、その頃、パーソナル版で一番高性能だったエプソンGT-9700だったと思いますが、それでも解像度300-400で本一冊を見開きでスキャニングするのは遅かった。

 今のスキャナのスペックをみてみると、L判カラー写真/300dpi(ってのが基準のようですね。)をスキャンするのに必要な時間が

        CanoScan 8800F 4秒
        GTX-970 7秒

となっています。

ファイル 267-1.jpg
  CanoScan8800F

ファイル 267-2.jpg
  GT-X970

 えーと、L版の写真ってハガキよりちょっと小さいサイズですよね。

 A4でPDF化するのに必要な程度だったらどれぐらいの速度でできるのかな?

 こういったメーカーのスペック表って肝心なデータが載ってないなぁ。

 だいたい、L版の写真をフルカラースキャンって、誰がするのよ。

 どっちかというと、雑誌とか書類とかそういうのを取り込むんじゃないかなぁ。

 だいたいA4なら、その3倍程度でしょうから、スキャン時間は、12から21秒というところでしょうか。

 書類を取り込むだけなら、ドキュメントスキャナがあるけど、ドキュメントをスキャンするったって、みんなが、金持ちのジャーナリストみたいに、買った本をバラしてドキュメント・フィーダーでオートスキャン出来るわけないじゃないですか。
 確かにA4のドキュメントだけだったら、すごく便利だけど。
ファイル 267-3.jpg
  ScanSnap S510 FI-S510

 手帳術で、スクラップを手帳に貼って管理、と書きましたが、それは、以前にこういった「電子化」をかなりやりこんだ挙げ句の結論です。

 実際、電子化して索引をつけるほどのことなどない。

 スクラップは貼ればよいし、本は付箋でもはって本棚に置いておけば、いつでも読める。

 要は、ざっとした索引を頭に置いておくだけでよいのです。

 前に、オランダの友人が泊まりに来た時、たまたま行っていたわたしの作業をみて「君はなんて大変な作業をしているのだ」と呆れていました。

 「合理的」な彼らにとっては、私の作業などまったくの無駄に見えたのでしょう。

 実際、今のわたしなら、やはりそう思います。

 ただ、書籍を電子化をせねばならない理由が、今も、ひとつだけあります。

 もう書庫があぶないのです。
 
 気になる本を片っ端から買っていると、目に見えて、書庫の重量が増えていくのがわかる。

 じつは、去年の夏、書庫の棚が崩壊しました。

 雷鳴のような轟音がとどろいて、あわてて見に行くと部屋中に本が散逸していたのです。

 もし、ネコが近くにいたら、と思うとぞっとしました。

 今は、2x4材で作った頑丈な枠組みに3センチ厚の板を渡して、まず壊れない棚を部屋中につくりましたが、そうすると今度は補強していない床があぶない。

 それで、ここ一年ほどは、本、特にハードカバーをなるべく買わないようにして、速読立ち読み(出版社と作者さんごめんなさい)と、図書館通いでなんとか重量を維持しているのです。

 メールマガジンの速読術でも書いていますが、早くさえ読めれば、電子データより本形式の資料の方が便利です。

 複雑に、正規検索するような情報は、専門のデータベースにまかせて、我々は、納めた本を取り出しては、パラパラとめくって頭の索引を補強することにつとめるべきなのでしょう。

 とはいえ、当時、作っていたスクラップ・データの中には、今読んでも魅力的なものがあります。

 たとえば、夕刊に週イチで連載されていた、オーシロカズミさんの「アジアな生活」。

 これは、彼女の豊富なアジア旅行体験が、やさしい人柄でノシをつけられ、可愛い絵と共に紹介されている(彼女はもともと漫画家です)素晴らしい連載でした。

 その内容は、別に紹介するつもりです。

 が、まあ、これも透明テキストにしてPDF化するほどじゃなかったかなぁ。

 A4の裏紙に貼り付けて、綴りヒモで綴じるだけでも実用には耐えていたでしょう。

 ただ、最近のスキャナは安くなりましたね。わたしもひとつ新しいのが欲しくなりました。

 PDF用ではなくブログの画像用に。


「エクスリブリス」って知っていますか?

 「エクスリブリス」って知っていますか?

 エクスリブリス(Exlibris)は、本の見返し部分に貼って、その本の持ち主を記す紙です。

 意味は「~の蔵書から」というラテン語で、日本では「蔵書票」「書票」などと呼ばれています。(英語ではBookplate)

 それらには、だいたい図版と一緒に「Exlibris」という言葉と、持ち主の名前が入れられます。

 役目としては、日本の蔵書印と、ほぼ同じ。

 日本や中国では蔵書印が主流ですが、ヨーロッパでは古くから蔵書票(エクスリブリス)が使われてきました。

 わたしも、以前は、自分で篆刻(てんこく)した蔵書印を使っていましたが、数年前に蔵書表をプレゼントされてから、下のようなエクスリブリス↓を蔵書に貼るようになりました。

ファイル 256-1.jpg

 蔵書票の良い点は、「本を汚していない」ように思えることです。

 蔵書印は、どうしても、本に押印して汚しているような気がして少し抵抗がありました。

 さらに、わたしは朱肉を使っていたので、押印したあとは、他の場所が汚れないように紙を挟んだりして結構大変だったのですが、蔵書票はノリをつけてはるだけなので楽です。

 印と違ってはがされる(って誰に?)危険性は残りますが。

 エクスリブリスは、銅版画などで作られ、その多くが芸術的価値をもっています。

 ↓それらを収集したり、実際に銅版画で作ったりする人もいるのです。



蔵書票の芸術―エクスリブリスの世界



岩佐なを 銅版画蔵書票集―エクスリブリスの詩情 1981‐2005

 封筒まるごとシュレッダーなんて古い スタンプシュレッダー

 情報は常に狙われています。

 わたしも、まあ狙われることなどないだろうと考えながら、郵便物の宛名や書類はシュレッダーにかけてから廃棄しています。

 しかし、封筒やハガキなどをいちいち裁断するのは手間がかかりすぎる。

 何かないかと捜したところ、いいものをみつけました。

 宛名の部分に、このスタンプをオスだけで判読不能。

 カンタンに情報を守ることができます。

 実際使ってみると、良さを実感します。

 別売りで補充インクが売られているので経済的でもあります。




個人情報保護スタンプ「見えない君」Lサイズ
997円

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