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音で聴く小説:ラジオドラマ「噂の男」

 以前に、PDFでアップした原作をラジオドラマ化して、放送したものです。

 「噂の男」役は、こちらからお願いして、あえて女性に演じてもらいました。

 時間は20分です。

 どうかお聞きになってください。





プライベート・i (犯人が最初から登場し探偵が最後まで出てこないミステリ)

 これは去年書いた作品です。
これは去年書いた作品です。

 「由良」で書いたように、わたしのもうひとつの好きなテーマ、「犯人が最初に出て、探偵が最後まで出てこないミステリ」です。

 

 梗概(こうがい)が残っていますので、内容紹介がわりに載せておきます。

プライベート・i(梗概)

 ある朝、気がかりな夢から目覚めると、わたしは路地裏で死体と並んで座っていた。

 左手は死体の肩に、右手にはナイフが握られており、どう見てもわたしが殺人者だ。

 だが、わたしには、殺した覚えがないし、そもそも死んでいる男自体を知らないため、いそいで現場を逃げ出して、近くの友人宅に逃げ込んだのだった。

しかし、信じていた友人は、言葉巧みにわたしを騙し、出口の無い家にわたしを閉じこめて失踪してしまう。

訳がわからないまま焦るわたしに、パソコンから話しかける声があった。

「良かったら僕に話してくれないか」

「君は?」

「僕の名前はハマヤ、インターネット専門の探偵、プライベート・iさ」

 半信半疑のわたしに、ハマヤは驚くべき推理力のさえを見せ、六年前の事件を絡めて、いつしかわたしを袋小路に追い詰めていくのだった。

[PDFダウンロード(417k)]

由良 (自作小説:PDF Old fashioned SF) 

 オリジナル小説 「由良」をアップしました。

 いつも、こんな拙(つたな)い小説を公開して良いものか迷うのですが、今回は、特に逡巡(しゅんじゅん)しました。

 なんせ、これは、わたしの(ほぼ)処女作なのですから。

 十代の頃の作品です。

 もっと短いものなら、この前に書いていたでしょうが、おそらく、まとまった長さ(40枚程度です)を書いたのはこれが最初です。

 それこそ、もう数十年前のことですね。

 クローニングについて書いていますが、もうその知識が古い。

 

 改めて気づきましたが、どうやら、私は、「遺伝子レベルでの恋」というテーマが好きなようです。

 もうひとつのわたしのテーマは、「犯人が最初に出て、探偵が最後まで出てこないミステリ」です。

 これについては、ずっと前に長編を、去年、短編の「プライベート・i」を書いたので、いずれアップするつもりです。

 しかし、今回の作品は稚拙だなぁ。お恥ずかしい。

 でも、最初があるから終わりがある。

 今後、なんとなく、あまり長生きできないような気がするので、これを機会に公開することにしました。

 何作かお読みになればお分かりでしょうが、わたしは、ヒロインにはいつも特別な思いをもって書いていますが、特にこの作品のヒロインには強い思いいれがあります。

 わたしには子供はいませんが、もし娘がいたら、由良(ゆら)と赤良(あから)と名付けたと思いますから。

 どうか、お読み下さい。
PDFダウンロード(330k)

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