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もの忘れとたたかえ!

 これはもう、断言させてもらってもいいが、わたしは十代の若い頃に比べて、今現在、記憶力が落ちているということはない。

 なぜなら、わたしは、十代の頃から「物忘れの達人」だからだ。

 当時と比べて、今の方が良く忘れる、ということは、絶対にないと、もう一度断言できる。

 というわけで、メモの出番ということになるのだが、人生の様々な局面で、状況によってメモを使えない場面が往々にして発生する。

 だから、かなり前から、わたしはボイスレコーダーを愛用してきた。

 現在はICレコーダーを使ってるが、それ以前は、マイクロテープ(昔留守番電話に入っていたヤツ)を用いたミニレコーダーを持っていた。

 これは、基本的に自分の声を取るものであるから、別項で紹介したペン型のように偽装する必要がない。

 ただ、使いやすければ良い。

 使いやすいとは、すぐに録音できて、聞き直せて、消去できるということだ。

 
 数年前まで、わたしは、健康のために、毎日十キロばかり自転車にのって近所を走り回っていた。

 わたしは、自分でいうのも何だが、中学のころから、泊まりがけで四国を回ったりした生粋の自転車野郎なのだ。

 もし自分に肩書きをつけるなら、ライダーでなく、ドライバーでなく、サイクリストと呼ばれたい。
 ユースホステルを利用して回った四国や、テントを積んで回った沖縄(やさしい沖縄の人からいっぱいお茶とかごちそうをもらったなぁ)については、また別項で書きます。

 ある事件があってから(おそらくみなさんもご存じの)、わたしは長らく続けていたその習慣を辞めたのだが、それもまた別項で。

 ひとり自転車で走るというのは、かなり孤独な行為だ。

 会話するのは、おのれの肉体のみだから。

 そのへんは、登山に似ているのだが(北穂高山頂で死にかけた話はまたあらためて)、そういった状況になった時、わたしの頭は異常に活発に動き始める。

 そのわけは、以前に紹介した池谷祐二氏の近著「のうだま(幻冬舎)」(近日紹介)でも言及されているが、眉間の奥、脳幹付近にある青いタマ:淡蒼球(たんそうきゅう)が、運動をすることで活発に動くようになるからと言われている。

 すると、家でゴロゴロしながら、いろいろとため込んだ知識が、とんでもない繋がりで、急に立ち上がってきて面白いのだが、これをそのまま放っておくと、最初に書いたように、瞬く間に消えていってしまうのです。

 まず、あとで思い出すことなどできない。

 そこで、ポケットにいれたレコーダーに、要点だけを吹き込むわけです。

 要点さえ入っていれば、あとの細かいところは、イモヅル式に思い出すことができる。

 この体を動かすと発想するのは、別項で書いた「DS生活リズム」によって始めた散歩でも同様で、家に寝ころんでいたのでは、到底あらわれない考えが(って、そんな世の中を変えるようなたいそうなものじゃないけど)浮かんでくるので、ICレコーダーは必需品になる。

ファイル 260-1.jpg

 わたしはマイクロ・テープの頃からオリンパスなの党だが、近頃では、生音を圧縮無しで録れる高性能なものも出てきているので、そろそろ買い換えようかと考えている。

ファイル 260-2.jpg
オリンパス リニアPCMレコーダーICレコーダー Linear PCM Recorde...

 山や海のキャンプで自分で録った虫の音だとか、川のせせらぎ、風の音、あるいは都会の雑踏'''なんかをまとめてライブラリにするのは楽しいことだから。

 ラジオドラマの編集などもやっているから、そういった「著作権フリー」な素材は魅力的でもある。

 とくに、最近のマシンは性能も良く、臨場感もかなりなようだ。

 変な話だが、小学生のころから、わたしは「教室できく校庭で遊ぶ子供たちの嬌声」が好きなのだ。

 公園の子供の遊び声を遠くからきくのもいい。(近くじゃ駄目だよ。うるさいから)

 そういった音が、なんらかのヒーリング効果があるのだね、わたしには。

 だから、そんな音も集めてみたい。

 鉄道ファンではないが、車掌の行き先アナウンスなんかも、深夜の部屋で聴くのにいいだろう。

 ちょっと変かなぁ。

 あれ、最後はテーマとずれてしまいましたね。

 そういえば、歌の録音や、ストリートライブの録音にも使えるかもしれません(ってそれが本業だろうが)。

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