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「カツラギのオカーサン」誰あんた? ~トライアングル~

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 しばらく前に、TVドラマ「トライアングル」の江口洋介の怪演について書きましたが、また気になることが出てきたので、備忘録としてここに書いておきます。

 ドラマをごらんになっている方はご存知でしょう。

 江口洋介演じる郷田亮二は、かつて自分の初恋の人であり、25年前に殺害された葛城佐智絵の母、風吹ジュン演じる葛城清子のことを「葛城のお母さん」と呼び、父均を演じる大杉蓮を「葛城のお父さん」と呼んでいます。

 まあ、これはいい。

 だって初恋の女の子の両親だし、おそらく家庭参観などで二人の姿を見たこともあるだろうから。

 郷田が彼らのことを、もしかしたらボクの義理のお父さん、お母さんだっカモしれなかった人たち、という意味で「葛城のお父さん」と呼ぶのは、ありえるでしょう。

 同様に、佐智絵のことを好きだった同級生たち、笠原章介演じる富岡康志などがそう呼ぶのも理解はできる。

 だが、佐智絵に会ったこともない、稲垣吾郎演じる黒木舜や小日向文世演じる丸山慶太までもが、「カツラギのオカーサン」「カツラギのオトーサン」と呼ぶのが合点がいかない。

 「知り合いカヨ」って、そりゃあ知ってはいるでしょうが、そんなに親近感ある呼び方をするのはおかしいでしょう。

 考えてもみてください。皆さんが、「友人の」知り合いの女性、たとえば親友の知り合いである山田さんという60年配の女性を呼ぶ時に「山田のお母さん」って呼びますか?

 そりゃ、その山田君だか山田さんという子供を、じかに知っていたら呼びますよ。

 でも、山田君に会ったこともないゴローちゃんや小日向氏が「山田君のお母さん」はないでしょう。

 気の強い女性だったら、「アンタだれ?慣れなれしいんだよっ」って真っ二つにされてしまいますよね。
 

 演出が、言葉遣いに注意せず、役者に言わせているとしたら、とんでもない間違いです。

 しかし、もし……もしわざとそう呼ばせているなら、とんでもないドンデン返しがその言葉の裏に潜んでいるのではないかとワクワクしてきますね。

 って、そんなことはないだろうなぁ。いくら関西テレビ放送開局50周年記だからってね。

 個人的に宅麻伸のファンだった(NHKの「悪意」でエエ味出してましたから)ので、彼があっさり殺されたのは残念だったのですが、ドラマ「トライアングル」まだまだキテレツな演出で楽しませてくれるにちがいありません。

 何をもってのタイトル「トライアングル」かも、まだ明かされていませんしね。

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