子供の頃は、エンピツを、手動のエンピツ削りで、ぐるぐるハンドルを回して削ったものだった。
欠点は、どれくらい回したら一番適当なトガリぐあいになるかが、わからないことだ。
後になって、電動エンピツ削りが登場すると(ってトシがバレるね)、トンガリましたよ、とランプがついて教えてくれるようになって削り過ぎがなくなった。
だが、学校などの出先でもエンピツの先はニブクなる。、
そこで使うのが、エンピツをつっこんで、グリグリ回す携帯型エンピツ削りだ。
わたしが持っていたのは、不透明プラスティック製で、どれぐらいエンピツを回転させたら良いかわからないヤツだった。
不透明だから、いつの間にか中身が削りクズでいっぱいになって、それがカバンの中で勝手に開いて大惨事になってしまったこともある。
何度かそんなことがあると、もう嫌になって、中学になるころにはナイフに代えてしまった(当時は、肥後守[ヒゴノカミ]など学校に持って行っても、それほどうるさくなかったのだ)。
その後、筆記具はエンピツからシャープペン、万年筆と変わって、今はもっぱら万年筆を使って書いている。
それでも昔から変わらず使い続けているものがひとつある。
赤エンピツだ。三菱のバーミリオン。
学生の頃は、これで線をひきまくり、辞書が真っ赤になった(電子辞書なんてなかったっスヨ)。
わたしは、蛍光ペンというものが好きになれず、とにかくアンダーラインは赤エンピツでひく。
だいたい、蛍光ペンでアンダーラインっておかしいでしょう?
下に引くからアンダーラインなんですよ。
赤エンピツは、ずっとカッターナイフで削ってきたが、最近になって、丸善で理想のエンピツ削りを見つけた。
ドイツ、スタンダードクラフト社のDUXシャプナーだ。
ダイアル操作で、三段階に芯のトガリ具合を選べ、最初から削りクズを溜めるところなんかないから、こぼれたりもしない。
刃先が鈍ったら、替え刃も用意されている。つまり、一生使える(それが50年後か明日かは分からないが)。
なにより、真鍮削りだしの重厚さがいい(35g)。革ケースも使いやすく持ちやすい。
これで1,680円は安いのではないだろうか?
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