世の中には、言った言わないでモメることが多々ある。
夫婦げんかや兄弟げんか程度なら、なんてことはない。
しばらく口をきかずにいれば、だいたいは、なんとなく仲直りしてしまえるものだ。
だが、利害がからんでくると、そういうわけにもいかなくなる。
会話の際に、机の上にMDレコーダーやiPod(マイク付)を置いて堂々と音声を録音すればよいのだろうが、さあ録りますよ、と構えてしまうと本心が出てこないこともある。
そんな時ばかりではなく、会議や、ちょっとしたミーティングでも、録音してあとで聞きたいと思うことも多いだろう。
ダンドリ術の本などを読むと、聞きながらメモをとったり、会議中にレコーダーを机の上に置くのは、きちんと聞いていますよ、という意思表示でこのましい、と書いてあったりするが、なんだかあやしい。
首相のぶらさがり(イヤだね、この表現、アンタら瓢箪か?)取材の時などは、ICレコーダーを突き出して、録音するのが当たり前のようだが、ちょっと年配の上役がいたりすると、
「会議中にきちんと話をきいていれば、録音なんかする必要はないんじゃないか」
だの、
「そんなの置くところをみると、会議で寝るつもりなんじゃないかね」
などと、ねちねちとイビられる口実を与えてしまうことになる。
そんなときはこれだな。
ボールペン型ICレコーダー。
ちょっと、ベタなブツだが、色々と使えそうなきがする。
実のところ、ICレコーダーは、わたしもよく使っている。
人との会話ではなく、自分の備忘録として音声メモを録っているのだ。
以前、友人にボイスメモを進めると、
「自分の声を聞くのがいやだから、自動的にテキストにしてくれたら買うだろう」
と言われた。なんだか分かる気がするな。