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わたしの手帳術1

 さて、いよいよ、わたしが長年、試してみて有効だった、「わたしの手帳術」を公開することにします。

 あ、「こうかい」を変換したら、先に「後悔」が出てきました。なんだか未来を暗示しているような気がしますね。

 が、その前に(いつも前フリが長くてすみません)、皆さんは、手帳を何のために使っていますか?

 世の手帳術の流れを見ると、大きく二つに分けられるような気がします。

 1.夢をかなえる手帳
   年明け、あるいは年度末になれば、もう、こういった手帳術に関する本が、
   本屋の入り口を埋め尽くさんばかりに並びます。
   わたしも、こういった本を数多く買い、読みました。
   内容はというと、まず「手帳の最初のページに自分の願望を書け」
   そして、本の通りにさえすれば、すぐにでも夢がかなえられる、と
   謳うのです。
   しかし、良く考えてください。手帳って、いつから魔法の道具になったの?
   便利ではあるけど、ただの「いつも持ち歩くノート」でしょう。
   いつしか、わたしは、こういった「手帳の魔法」を謳う人々を
   別項で紹介した「怪しげな水ビジネス」と同等ではないか、と思うように
   なったのです。
   否、科学で、はっきりと否定できないだけ悪質なのではないか、と。
   実際、世の中には、魔法手帳長者が存在するようです。
   なぁる。彼らにとっては、まさしく「金を生みだす魔法の手帳」なのですね。

 2.実務的なスケジューラー・備忘録としての手帳
   これは、1.「夢をかなえる手帳」以前に、主流となっていた手帳術です。
   人は忘れる。だから、忘れても良いように記録しておく。
   その記録を少しでも、わかりやすいように腐心するのが「能率手帳」
   はじめとする素直な手帳術ですね。

 で、わたしの手帳術ですが、結論からいうと、上の2タイプです。
 ただし、1より出でて2を過ぎ、まだ見ぬ3に向かう(向かいたい)タイプというべきものです。

 もったいぶらずにいえって?えーと、何から書けばいいのかなあ。

 ちょっと恥ずかしいから躊躇(ちゅうちょ)しますね。

 ご存じの方も多いと思いますが、わたしは自営業をしています。

 自営業には「自由な自営業」と「不自由な自営業」がありますが、わたしのは、まあ不自由な方でしょう。

 働かないと食べていけない自由業という意味です。

 まあ、不自由ながら、自分で自分の進む舵取りをせねばなりません。

 その舵取りをするための道具が手帳なのです。

 何度も、このブログで書いていますが、基本的に、人の一生は「生まれてから死ぬまで」だと考えています。

 まあ、リーインカーネーションだの、浄土だのは、死んでからの楽しみに置いておくとして、今のわたしの人生観はそうです。

 死んでからの評価も、まあどうでもいい。

 なぜなら、わたしは、良く生きれば良く記憶に残ると信じているからです。

 だから、わたしの一生の目的は、「笑うこと多く、楽しく過ごして、元気に死ぬ」ことになります。

 そのために、一番大切なことは「まず健康であること」です。

 日に三度玄米を食べ、酢タマゴを飲み、メガビタミン摂取をしているのは、そのためのプラクティカルな行動でありますが、それ以上に大切なのは、日々、気持ちよく生活する、ということです。

 それは苦労せず生きる、ということではありません。
 生きていく上で、ストレスは必要だと思います。

 しかし、無駄な苦労とストレスは不要だし、したくない。

 だから、受けた仕事は出来る限り早く完了し、顧客とは良かったですね、と笑いあって仕事を終えたいのです。

 まずお客に喜んでもらいたい。その結果として、報酬を得たい。

 キレイゴトに思われるでしょうか。仕事はそんなに簡単なことじゃないよ、と。

 でも、会社でストレスに耐えて働くのも、わたしには簡単ではないように思えます。

 おなじ簡単でないなら、キレイゴトで苦労しようと、わたしは考えているのです。

 どこが手帳の話なんだとお思いでしょうが、ここからが手帳の出番です。

 まず、スバヤク仕事をするためには、優先順位を決めなければなりません。
 そのためには、今、何をするか、しているかを知っていなければならない。
 だから、手帳を見て、手帳に書き込みます。

 一日を元気で過ごして、笑って終わるために、その日あった「良いこと」を思い出して、手帳に書きます。

 好きな文章カキで、少しでも他の人を楽しませている(かもしれない)と、感じるために、日々、目にするものの中からブログの材料をすくい上げ、切り取れるものは切り取って手帳に貼り、そうでなければ要点を写します。

 ここまでが「気持ちを楽しくする手帳の使い方」「情報を記録する手帳術」でした。

 以上でおわかりのように、わたしの手帳術は、基本的に一次元です。

 時間軸にそって、時系列に何でもかんでも手帳に書き付けていきます。

 ただ手帳(無印文庫手帳147円↓)の奇数ページ(見開き右)だけに日付を書いて、内容を書き込み、偶数ページ(見開き左)には、資料を100円のテープのり↓で貼り付けます。

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 さすがに、月刊予定表がないと不便なので、これは、透明プラスティック板に電子基板作成用のミニルーター・ドリルで穴を開けた、手製「簡単カレンダー画き定規」で、1ページを使って、さっさと書き込みます。

 月の途中で手帳がおわったら、また簡単にカレンダーを書いて、スケジュールを写します。

 この、定規が、わたしの手帳術のワザの一つです。
 なんていっても、ただ文庫サイズ(A6)に切ったプラ板に穴がたくさん開いているだけなんですけどね。

 愛用する0.28ミリのuniSigno(ユニ・シグノ)で、ちょんちょんと印をつけて、線を引けばカレンダーのできあがり。簡単なもんです。

 そうすれば、下のようなカレンダーができる。↓

ファイル 250-3.jpg

 さて、つぎに、さらに重要な手帳の目的「生産するための手帳術」に入ります。

 上の作業は、気分昂揚(こうよう)と、情報、材料のストックが目的でした。

 つぎは、材料を使って、なにかを(ゴミかもしれませんが)組み立てて行きます。

 わたしは、詞の添削や作詞もするのですが、ここでは、このブログをメインに話しを進めましょう。
 みなさんの、仕事での応用のヒントになるかもしれません。

 ここで、皆さんに謝らなければならないのですが、実は、わたしは、手帳一冊主義ではありません。

 もう、一冊使っているのです

 そして、この一冊と出会ったことが、わたしの手帳術に劇的な変化を及ぼしました。

 それが、無印良品の「週刊誌4コマノート・ミニ」↓です。

ファイル 250-4.jpg

 これは再生紙使用のざらついたA5サイズのノート95円(88枚)なのですが、ポイントは、最初から、1ページに8コマのマス目が切ってあることです。

 カタログには、「絵コンテ、企画書構成、レシピ作成、todoリスト」にとありますが、わたしは、これを簡易マインドマップとして利用し、先の文庫手帳の情報から、何らかの生産物を生み出す器にしています。

 マスの中に、文庫手帳から「単語」を書き写し、その下に、単語からインスパイアされた内容を書きます。

 そのマスの横にも、同様に別な単語と連想された内容を書き、マス同士が並列ならば、「=」で結び、相反なら「対」を書き、流れがあるなら「→」を書いてつないでいきます。

 このブログのネタなら、だいたい1ページ・8コマ、あるいは見開き16コマで、内容をまとめられます。

 そして、詞を書き、ブログにまとめ、小説を書くのです。

ファイル 250-5.jpg

 こういった使い方は、ビジネスマンのプレゼン案などにも使えるのではないでしょうか。

 つまり「週刊誌4コマノート・ミニ」を、フィルター、濾し器として使うのですね。

 玉石混淆(ぎょくせきこんこう)な情報から使えるモノ取り出しブラッシュアップする。
 
 マインド・マップについては、あまり詳しくないのですが、別項で書こうと思っています(それほど効能を信じてはいないのですが:ちょっと使える道具ってことですね)。

 あと、もうひとつだけ、わたしの手帳を(たぶん)他の手帳と違うものにしているモノがあるのですが、それについては、いずれ別項で。

 次回は、インターネットなどの電子情報の発達する中、新聞や本、手帳などのレガシー・メディアの持つ意義と、昨今ハヤリの「手帳とコンピュータを(なんだかムリヤリ)連動させる手帳術」について書きたいと思います。

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