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クラーケン (SFショートショート)

 何ヶ月か前に、YAHOOのトップページに「YAHOO JAPAN文学賞」という文字を見つけ、内容を見てみたところ、知らない間にYAHOOが「文学賞」を設置していることを知りました。

 枚数は20枚(原稿用紙)と手頃で、締め切りが3日後だったので、構想1日、タイピング半日で仕上げてメールで応募しました。

 普段は、こういったネットの文学賞というものには興味がないのですが、選考委員が、わたしの好きな鈴木光司氏で、その上テーマが「サプライズ」、さらに鈴木氏が「このぐらいの長さの小説は、星新一さんのショートショートみたいに意外な話が良いですね」と書かれているのをみて応募する気になりました。

 星新一の作品なら、子供の頃から数限りなく読みましたから。

 ああいったテイストの作品がお望みなら書いてみましょう、と思って、星新一のような、あるいは彼がお手本にしたブラウンのような、ちょっと黎明期っぽいSF色の強いものを書いたのですが、結果はまったくダメでした。

 候補作を読むとSFじゃダメだったみたいです。

 ですが、せっかく書いたものなので、ここに公開しておきます。

 フレドリック・ブラウンというか、ラリィ・ニーブンあるいはクラークというか、まあそういったレトロな感じのするSFショートショートです。

 本来、わたしはショートショートが好きなのです(50年代SFも……そりゃ時代からズレてるわけだ)。

 テーマの「サプライズ」は、「サプライズ・プレゼント」的に解釈するものだったのでしょう。

 でも、まず、頭の中に浮かんだ「銀色に輝くロケットにからみつく大ダコ」(←これそのものがサプライズ!)というイメージを、どうしても具体化したくなってしまったのです。

 原稿用紙20枚、執筆時間、実質2時間の作品ですので、すぐに読めると思います。

ファイル 360-1.jpg
                 wikiよりクラーケン図

クラーケン PDF(250k)