ここ数週間の被災地の有様、そして、原子力発電所による放射能汚染(という単語は使いたくないなぁ)に胸がいたみます。
と、他人事(ひとごと)口調ではいけないし、また、事実、関西でも、遠くの出来事として様子を見ておく、という事態ではなくなってきたようです。
昨夜の報道によると、どうやら、わたしの住む奈良県にも放射性物質が流れてきていることが判明ました。
連日の、旧帝国大系の御用学者による説明で、放射性物質の体内被曝によって、甲状腺が影響を受ける、あるいはそれを防ぐため、まるでアレルゲンのブロックのように、あらかじめヨードを拙守して放射性物質をとりこまないようにする、といったトリビアルな知識が増えてきています。
しかし、食物による体内被曝はともかく、昔ながらの知識によれば、放射線を防ぐには、やはり鉛です。
一時期、といっても、もう二十年近く前に核シェルターについて調べたことがありますが、爆弾などによる放射線の一時的大量放出を防ぐには、ソイルつまり土が有効だとされていました。
当時、アメリカでは廃車にした自家用車を半分だけ土中に埋めて、簡易な核シェルターにする方法などが、紹介されていた記憶があります。
しかし、比較的容易に形を変え、身にまとえるものといえば、やはり鉛。
わたしのように、今さら子供を作ることはないだろうという人間はともかく、生殖器に重大なダメージを及ぼす放射線を防ぐには、鉛のパンツが必要なのです。
あたかも、フィリップ・K・ディックが「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」で主人公に鉛のパンツをはかせていたように。
映画「ブレードランナー」で主役を演じたハリソン・フォードはパンツのパの字も言及しませんが、小説においては、主人公はつねに鉛のパンツの効果を心配しています。
しかし、映画は映画。
現実的に、いま、鉛のパンツなどあるのだろうか?と思っていたら、こんな記事を見つけました。
http://ameblo.jp/officenavcom/entry-10724677667.html
昨年の12月にアメリカでは、「放射線をブロックする」下着が発売されていたのですね。
もちろん、鉛ですべての放射線は防げませんが、こういった、コートタイプの鉛上着を、外国から買うなり、どこかにつくらせるなりして、被災地に普及させることも必要かと思います。
本来、こういったものは、あらかじめ原子力発電所のまわりの市町村に配備していおくものであって、いまさら用意するのも愚策であるとは思いますが、だからといって、放置しておくこともできないのですから。