少し前に、「時代が追いついた! ~ボット・ネット~」というタイトルで、この小説に触れたところ、何人かの方から、読みたいというメールをいただきましたので探してみましたが、オリジナルは紛失していました。
「Division by zero」をもとに、加筆訂正したものは残っていましたが、かなりオリジナルとは変わっています。
おもに、コンピュータ技術の進歩にあわせて変更を加えていました。
お読みになればお分かりでしょうが、ハリウッド映画の引用もオリジナルにはなかったものです。
それでも、もとの作品の雰囲気は色濃く残っていますし、わたし自身、読み返して、かなり面白く読むことができました。
今から思うと、少しレトロ(コンピュータ関係が)な作品ですが、お読みになっても損はないのではないか、と勝手に判断し、ここに掲載することにしました。
自分で書いていながら内容をほとんど忘れて楽しめるなんて、筒井康隆氏(いや、小松左京氏だったかな?)が、長寿世界を描いた作品に自身を登場させ、ボケを自覚して「やった、これで自分の作品を楽しめるぞ」と叫んだ気持ちが分かりますね。
「Division by zero」は、ミステリで、恋愛モノで、ちょっと哀しいお話です。
よろしければお読みください。